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院長ブログ

変わりたい?いやいや、今を受容する方がよっぽど重要ですよ。

「自分を変えたい」「もっと違う自分になりたい」 本を開けば自己啓発の言葉が並び、ネットを見ればキラキラした他人の姿が目に飛び込んでくる現代。そんな風に焦って「変わりたい」と願う人は少なくありません。 けれど、ちょっと待ってください。無理に変わろうとするよりも、まず「今の自分を受容する(受け入れる)」ことの方が、よっぽど重要ですよ。 「変わりたい」という強い思いの裏には、往々にして「今の自分はダメだ」という自己否定が隠れています。自分の土台を否定したまま、その上にどれだけ立派な新しい自分を建てようとしても、基礎がグラグラな建物と同じで、いつか無理がきて崩れてしまいます。 体調にしても、心にしても、まずは「あぁ、今の自分は疲れているんだな」「今はこれが限界なんだな」と、ありのままの現状を認め、許してあげること。 それは決して、諦めたり投げ出したりすることではありません。 むしろ、自分の現在地を正確に知るという、最も現実的で、最も自分に優しいスタートラインです。 無理に背伸びをして「理想の誰か」に変わろうと焦る必要はありません。 まずは、今ここにいる自

将棋のコツと病気を治すコツすごく似てるんです。人生もかな。

将棋でその昔一世を風靡した羽生善治さんが「将棋はミスをしない方が勝つゲーム」と言いました。 お互いが完璧な、最善の手を指し続けている限り、勝負はつきません。どちらかが焦ったり、見落としたり、ほんの小さな「悪手(ミス)」を指した瞬間から、一気に形勢が傾いていく。つまり、自分から派手な勝ちにいくというよりは、失敗を重ねなかった方が最終的に勝つゲームなのです。 実は私、最近将棋にハマり出しまして。と言っても全然弱くてようやく2級になったところなんですが、失敗しない格上相手には全く歯が立ちません。盤に向かうたび、この「ミスをしないこと」の難しさと重みを身に染みて感じています。 日々の治療や、私たちの人生もこれに本当によく似た所があると思うのです。 「一発逆転のすごい裏ワザ」を狙おうとするときほど、人は足元をすくわれがちです。 体調を崩したときに派手な健康法に飛びついたり、人生の岐路でギャンブルのような選択をしたり。そうやって無理に「強い一手」を指そうとする時ほど、大きな失敗のリスクが潜んでいます。 大切なのは、劇的な奇策を探すことではありません。...

ネット検索は、自分のバイアスを強化するだけの鏡。

「少し体調が悪いな」と感じたとき、あるいはもらった薬に疑問を持ったとき、スマホで検索することってありますよね。 けれど、ネット検索は時として、自分の不安をいたずらに膨らませるだけの「偏った鏡」になってしまいます。 ここで言う「バイアス」とは、簡単にいうと「自分の思い込み」や「心の偏り」のことです。人間はだれしも、無意識のうちに「自分が信じたい情報」ばかりを集めて、安心したり納得したりしてしまうクセを持っています。 例えば、新しい薬を飲むとき、副作用が心配で検索をかけるとします。すると画面には、まるでその恐ろしい症状が今すぐ自分の身に起きるかのような情報ばかりが目に飛び込んできます。逆に、効果ばかりを期待して検索すれば、今度は良いことばかりが書かれた情報が集まります。 ネットの海から引き出される情報は、あなたの頭の中にある「心配」や「期待」という思い込み(バイアス)をどんどん強くするだけで、客観的な事実にはなかなか辿り着けません。 だからこそ、ひとりでネットで検索して悩むのはやめて、できればこちらに直接聞いてほしいのです。 検索画面と向き合って、一

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