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あらがおうとしないこと

物事には、自分の力だけではどうにもならない「運命」や「流れ」というものがあります。

例えば、私の経験のあるもので言えば、将棋や麻雀、人間関係、車の運転。あるいはサッカーの試合、熱帯魚の繁殖、そして日々の仕事や人生そのもの。どれも、自分の思い通りにコントロールしようと躍起になればなるほど、なぜか空回りしてしまうものです。

良い波が来ているときはその勢いに乗り、逆に逆風が吹いているときは無理をせずじっと耐える。

目の前の状況に必死であらがおうとするのではなく、その時々の流れを上手にいなしながら、しなやかに向こう岸に辿り着く。そうやって生きる方が、得てして要領が良く、効率的だったりします。

川の流れに逆らって泳げば、すぐに体力を消耗して溺れてしまいますよね。

「もう流れに任せるわ」

そうやって良い意味で諦め、今を受容した瞬間に、病気がグッと良くなっていく姿を、私はこれまで何人も見てきました。張り詰めていた緊張の糸がふっと緩むことで、心と体が本来持っている回復力が、ようやく動き出すのかもしれません。

今、もし何かがうまくいかなくて苦しいと感じているなら、それは流れにあらがっているサインかもしれません。

一度肩の力を抜いて、その流れに身を任せてみる。

そんな風に「上手に流される」ことこそが、結果的に一番早く、いちばん安全に目的地へ辿り着く秘訣なのだと思います。

 
 
 

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